reticence
reticenceは、単に口数が少ないということではなく、意図的に、あるいは性格的に自分の感情や考えを外に出さないという抑制や控えめな態度というニュアンスを強く持っています。単なる沈黙ではなく、何かを言いたくない、あるいは言うべきではないと判断して言葉を飲み込むという心理的なプロセスが含まれます。shyness(恥ずかしがり屋)が不安や自信のなさから来るものであるのに対し、reticenceはより自制的で、慎重さやプライバシーの保護、あるいは気品ある控えめさといった肯定的な文脈で使われることもあります。一方で、相手からすれば心を閉ざしていると感じられる場合もあります。
類義語との使い分け
reserve: reticenceと非常に似ていますが、reserveはより永続的な性格上の特性(控えめな性格)を指す傾向があります。対してreticenceは、特定の状況において言葉を控えるという行為や傾向に焦点が当たります。
silence: これは単に音が無い状態や、言葉を発していない物理的な状態を指します。reticenceはそこにあえて言わないという意志や性質が伴います。
注意すべき表現と誤用
日本語で寡黙と訳されることが多いですが、英語のreticenceを単に静かであることと混同しないでください。例えば、会議で意見を求められた際に、考えはあるが慎重に言葉を選んで口を閉ざしている状態はreticenceと言えますが、単に話すことがない場合は当てはまりません。
❌ He is reticent because he has nothing to say.(言うことがないので寡黙だ:不自然です)
✅ His reticence made it difficult for others to know his true intentions.(彼の寡黙さのせいで、他人が彼の真意を知ることは困難だった)
意味
話すことを控えたり、抑制したりする性質。自分の考えや感情を明かすことをためらう様子
His natural reticence made it difficult for his colleagues to get to know him.
彼の天性の寡黙さのせいで、同僚たちが彼の人となりを知るのは困難だった。