chancery
chanceryは、歴史的なイギリスの法制度に深く根ざした言葉であり、現代では主に法的な文脈や外交的な文脈で使い分けられます。一般的に、厳格な法律の適用だけでは不十分な場合に、公正さと良心に基づいて判断を下す衡平法(Equity)の概念と密接に結びついています。
法的な文脈における役割
法的な意味でのchanceryは、コモン・ロー(慣習法)の裁判所では解決できない複雑な権利関係や、信託、遺産相続、後見などの問題を扱う特別な裁判所を指します。単なる法律の条文適用ではなく、個別の状況に応じた公平な救済を提供することが目的です。例えば、金銭的な賠償だけでは不十分な場合に、特定の行為を強制させる命令(特定履行)などを出す権限を持っています。
外交および行政的な用法
一方で、外交的な文脈で使われるchanceryは、大使館の事務的な業務を司る事務局やその建物を指します。ここでは法的な判断ではなく、公文書の管理や外交上の手続きといった行政的な機能に焦点が当てられています。このように、文脈によって裁判所という司法的な意味と、事務局という行政的な意味の二つの異なる側面を持つため、注意が必要です。
意味
コモン・ロー裁判所では得られない救済措置を司る衡平法裁判所で、主に信託、遺産、後見などを扱うこと
The case was moved to the court of chancery to resolve the complex trust dispute.
複雑な信託紛争を解決するため、その事件は大法官裁判所に移送された。
特に外交または教会的な文脈における、大法官の事務所または部門
The embassy's chancery handles the official correspondence and administrative duties of the mission.
大使館の事務局が、使節団の公式書簡や行政業務を処理している。