precedent
過去に起こった出来事や決定が、その後の同様のケースにおける基準や指針となることを指します。単なる過去の例ではなく、それが今後の判断に影響を与える正当な根拠となるというニュアンスが重要です。
法的な文脈での使用
法律の世界では、特に英米法において非常に重要な概念であり、過去の裁判所の判決が後の裁判の拘束力を持つ判例として機能します。この場合、legal precedent という表現がよく使われます。
日常的な文脈での使用
法律以外でも、組織のルールや社会的な慣習において前例として使われます。特に set a precedent(前例を作る)というフレーズは、ある行動が今後の標準となってしまうため、慎重に判断すべきだという文脈で頻繁に登場します。
❌ a precedent(単なる過去の事例を指して使うのは不自然です)
正しい例: This decision sets a dangerous precedent.(この決定は危険な前例を作ることになる。)
先行する状態との違い
形容詞として使われる場合、時間的に先に起こることを意味しますが、名詞の precedent が持つ基準となる例という意味とは方向性が異なります。また、日本語の前例と同様に、肯定的な基準だけでなく、避けたい悪い前例としても使われる点に注意してください。
意味
その後の同様の状況において、例や指針として考慮される以前の出来事や行動
"The court's decision set a legal precedent for all future cases involving privacy rights."
裁判所の決定は、将来のプライバシーに関する訴訟にとって危険な前例を作った。
時間または順序において、他のものの前に起こるか存在する様子
"The precedent conditions of the contract must be met before the funds are released."
条約の先行条件は、数ヶ月にわたって交渉された。
同様の事実や争点を含むその後の事件を決定するための根拠として用いられる、過去の裁判例や判決
裁判官は、判決を正当化するために1924年の法的判例を引用した。