vesting
vestingは、主に企業の報酬体系や年金制度において、従業員が特定の権利を完全に所有するまでにかかるプロセスを指します。一般的に、入社直後にストックオプションなどの権利が付与されても、すぐにそれを売却したり現金化したりすることはできず、一定の勤務期間(権利確定期間)を満たすことで初めて、その権利が法的に確定します。
権利確定の仕組みと目的
この仕組みの主な目的は、優秀な人材を長期的に社に留めること(リテンション)にあります。例えば、4年かけて段階的に権利が確定するスケジュールが組まれている場合、従業員は途中で退職すると未確定の権利を失うため、継続して勤務する強い動機付けになります。
cliff vesting:一定期間(例えば1年)が経過するまで一切の権利が得られず、その期間に達した瞬間にまとめて権利が確定する方式です。
graded vesting:期間に応じて、例えば毎年25%ずつ段階的に権利が確定していく方式です。
実務上の注意点
日本語では単に権利確定と訳されますが、文脈によって受給権の発生や権利の帰属と表現されることもあります。特に金融や法務の文脈では、単に権利を持っている状態ではなく、その権利が没収されない状態になったことを強調します。したがって、vested(権利確定済みの)という形容詞が使われる場合は、すでに必要な期間を満たし、自由に処分できる状態にあることを意味します。
意味
従業員がストックオプションや年金基金などの雇用主提供の福利厚生を、指定された期間を経て受け取る権利を得るプロセスであること
The company has a four-year vesting schedule for all new hires.
その会社は、すべての新採用者に対して4年の権利確定スケジュールを設けている。
福利厚生や資産に対する、没収されない権利を取得するプロセスに関する状態
The employee is concerned about the vesting period for their retirement account.
その従業員は、退職金口座の権利確定期間について懸念している。