it
itは、単に特定の物を指すだけでなく、文脈に応じて非常に多様な役割を果たす代名詞です。基本的には、話し手と聞き手の双方が既に認識している特定の物や動物、あるいは状況全体を指してそれと訳されます。しかし、英語特有の文法構造により、意味を持たない形式的な主語として機能する場合が多くあります。
形式的な主語としての役割
英語では文に主語が必要であるため、天候や時間、距離などを表現する際に、具体的な意味を持たないitを主語に置きます。例えば雨が降っているや5時だと言うとき、このitは特定の何かを指しているわけではありません。また、it is ... to 〜(〜することは…だ)という構文では、後ろに続く真の主語(不定詞句など)を導入するための仮の主語として機能します。
指示対象の広がりと注意点itが指す内容は、単一の名詞だけではありません。直前に述べられた文章全体や、その場の状況、あるいは漠然とした概念を指してそういうことだという意味で使われることがあります。また、正体が分からない人物に対してどなたですか?と問いかける際にも用いられます。日本語では状況に応じてそれ あれ このことなどと訳し分ける必要がありますが、英語ではこれらすべてをitでカバーできるため、文脈から何を指しているかを正確に判断することが重要です。
意味
前に言及された、または容易に特定できる物、動物、状況を指すこと
Give it to me.
それを私にください。
特定の主語を置かずに、時間、天気、距離などを指すこと
It is raining outside.
外は雨が降っている。
文や節を導入するための形式的な主語として用いること
It is important that you arrive on time.
時間通りに到着することが重要だ。
正体が不明な人や、重要ではない人を指すこと。また、鬼ごっこなどの遊びで使われること
Who is it?
どなたですか?