outer membrane
outer membraneは、生物学において主に二つの異なる文脈で使用されます。一つは細菌学におけるグラム陰性菌の構造であり、もう一つは細胞生物学におけるミトコンドリアや葉緑体などの細胞小器官の構造です。どちらの場合も、内部の構造を保護し、物質の出入りを制御する重要な障壁としての役割を果たしています。
細菌学と細胞生物学における違い
細菌学の文脈では、outer membraneはペプチドグリカン層の外側に位置し、リポ多糖(LPS)を含む特殊な脂質二重層を指します。これにより、細菌は抗生物質や化学物質などの有害な物質から身を守ることができます。
一方で、細胞生物学の文脈では、ミトコンドリアや葉緑体のような二重膜構造を持つ細胞小器官の最も外側の膜を指します。この膜は、細胞質と膜間腔を隔てており、特定の輸送タンパク質(ポリンなど)を介して小さな分子を透過させる性質を持っています。
専門用語としての使い分け
日本語ではどちらの場合も外膜と訳されますが、文脈によって指し示す構造が全く異なります。例えば、cell wall(細胞壁)という言葉と一緒に使われている場合は細菌の構造を指している可能性が高く、inner membrane(内膜)やmatrix(マトリックス)という言葉と共に使われている場合は、ミトコンドリアなどの細胞小器官の構造を指していると判断できます。
意味
グラム陰性菌において、ペプチドグリカン細胞壁の外側に位置する細胞外包の最外層の脂質二重層であること
The outer membrane acts as a selective barrier that protects the bacterium from certain antibiotics and detergents.
外膜は、特定の抗生物質や洗剤から細菌を保護する選択的障壁として機能する。
ミトコンドリアや葉緑体などの細胞小器官において、膜間腔と細胞質を隔てる外部の脂質二重層であること
Proteins in the outer membrane of the mitochondrion allow for the passage of small molecules into the organelle.
ミトコンドリアの外膜にあるタンパク質が、小さな分子の細胞小器官への通過を可能にしている。