antibiotic
antibioticは、細菌などの微生物の増殖を抑えたり、死滅させたりする薬剤を指します。日本語では一般的に抗生物質と訳されますが、医学的な文脈では抗菌薬という言葉がより広義に使われることがあります。この単語の核心は、生物(bio)に抗する(anti)という点にあり、ウイルスによる感染症(インフルエンザや風邪など)には効果がないという点に注意が必要です。
混同しやすい概念との違い
日本語で抗生物質と言うとき、しばしばあらゆる感染症に効く薬だと思われがちですが、英語のantibioticは厳密に細菌(bacteria)を標的としたものです。ウイルスに対処する薬はantiviral(抗ウイルス薬)と呼ばれ、明確に区別されます。そのため、医師がウイルス性の風邪にantibioticsは不要だと言う場面がよくあります。
❌ antibiotics for a common cold(一般的な風邪に抗生物質を)
✅ antivirals for the flu(インフルエンザに抗ウイルス薬を)
耐性菌に関する表現
現代の医学的議論において、antibioticと共に頻出するのがantibiotic resistance(抗生物質耐性)という概念です。これは、薬を不適切に使用した結果、細菌が薬に耐性を持ち、治療が困難になる状態を指します。この文脈では、単に薬の名前を挙げるだけでなく、その効果が失われるというプロセスに焦点を当てた表現が使われます。
文法的な注意点
この単語は可算名詞として扱われるため、特定の種類の薬や、処方された一連の薬を指す場合は複数形のantibioticsが一般的に使われます。一方で、抗生物質の性質を持つという形容詞的な用法(antibiotic propertiesなど)では、単数形で名詞を修飾します。
Countable when referring to a specific drug or a pill ('This is a powerful antibiotic'). Uncountable when referring to the general class of medication or the chemical property ('The patient was treated with antibiotics').
意味
微生物、特に細菌の増殖を抑制したり、死滅させたりする薬
The doctor prescribed a course of antibiotics to treat the chest infection.
医師は胸部の感染症を治療するために、一連の抗生物質を処方した。
微生物を死滅させるか、あるいはその増殖を防ぐ効果を持つ、またはそれに関連する様子
Penicillin was one of the first antibiotic drugs developed for clinical use.
ペニシリンは、臨床で使用するために開発された最初期の抗生物質の一つであった。
例文
The doctor prescribed a strong antibiotic to clear the infection.
医師は感染症を治すために、強力な抗生物質を処方した。
The patient responded well to the antibiotic treatment.
患者は抗生物質による治療に良好な反応を示した。