respectability
respectabilityは、単に誰かに尊敬されている状態ではなく、社会的な規範や道徳的な基準に照らしてまともであると見なされる状態、つまり社会的な体面を指します。多くの場合、個人の内面的な徳よりも、外から見た時の立派さや、中産階級的な価値観に基づいた適切さというニュアンスが強く含まれます。
例えば、服装や話し方、職業などが社会的に認められた基準に沿っていることで得られる安心感や地位を表現する際に使われます。そのため、文脈によっては形式的な体裁や世間体といった、やや保守的で表面的な意味合いで使われることもあります。
類義語との使い分けrespectabilityは、個人の人格的な高潔さを指す integrity や、純粋な尊敬の念を指す respect とは異なります。respect が相手に対する感情的な反応であるのに対し、respectability は社会という枠組みの中での資格や状態を指します。respectは相手の能力や人格を高く評価し、敬うことを意味しますが、respectabilityは社会的な基準を満たしており、恥ずかしくない状態であることを意味します。
注意すべき表現と誤用
日本語の尊敬という言葉に引きずられて、単に尊敬されることと訳すと、この単語が持つ社会的な体面という重要なニュアンスが抜け落ちてしまいます。特に middle-class respectability(中産階級としての体面)のような表現では、道徳的な正しさよりも、社会的な階層におけるふさわしさが強調されます。
単に賞を得て尊敬された場合は respect や recognition が適切ですが、立派な職業に就くことで社会的な体面を確保した場合には respectability が使われます。
文法的には不可算名詞として扱われることが一般的であり、特定の状態や性質を指すため、通常は複数形にはなりません。
意味
特定の共同体の基準において、社会的に受け入れられる、あるいは立派でまともであると見なされる性質
He worked hard to maintain his respectability in the eyes of his neighbors.
彼は近所の人々の目から見て、自分の体面を保つために懸命に働いた。
個人の人格、業績、または地位によって、尊敬や称賛に値する状態
The young artist finally achieved a level of professional respectability after her gallery show.
その若き芸術家は、ギャラリーでの展示会を経て、ようやく専門家として認められる地位を築いた。