infimum
下限
名詞
複数形: infima
infimumは数学、特に解析学や集合論において、ある集合の最大下界を指す厳密な用語です。日常的な言葉で言えば、その集合の要素よりも小さい(または等しい)値の中で、最も大きい値を意味します。一般的に使われる minimum(最小値)と混同されやすいですが、infimumは集合の中にその値が含まれていなくても定義できる点が決定的な違いです。
minimumとの概念的な違いminimumは集合の要素である必要があり、その集合の中で最も小さい値が存在する場合にのみ使用されます。一方で infimumは、集合の境界としての値を指します。例えば、0より大きく1より小さい実数の集合において、最小値 minimumは存在しません(0に限りなく近いが、0自体は集合に含まれないためです)。しかし、この集合の下限 infimumは0となります。
minimum:集合に含まれる最小の要素
infimum:集合の下限(必ずしも集合に含まれるとは限らない)
supremumとの対比infimumの対義語にあたるのが supremum(上限)です。supremumが集合の要素以上である最小の実数(最小上界)を指すのと同様に、infimumは集合の要素以下である最大の実数(最大下界)を指します。これらの概念は、実数の連続性を扱う解析学において、極限や収束を厳密に定義するために不可欠な道具として用いられます。
意味
名詞下限
数値の集合における最大下界であり、その集合のすべての要素以下である最大の実数であること
The infimum of the set of all positive real numbers is zero.
すべての正の実数の集合の下限は零である。
関連語
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