irrational
/ɪˈɹæʃ.(ə.)nəl/
意味の使い分けとニュアンスirrational は、大きく分けて心理的な不合理さと数学的な無理数という二つの全く異なる文脈で使用されます。日常会話で最も頻繁に使われるのは前者で、論理的な根拠や理性に基づかず、感情や直感に支配されて判断や行動をしている状態を指します。単に間違っているということではなく、理屈が通っていない 筋が通っていないというニュアンスが強く、相手の振る舞いが理解不能であるときや、自分自身の制御不能な恐怖心などを表現する際に用いられます。
例えば、unreasonable も不合理なと訳されますが、unreasonable は主に要求や価格が度を越えて高く、妥当ではないという社会的な基準からの逸脱を指すのに対し、irrational は思考プロセスそのものが論理的に破綻しているという精神的な状態に焦点を当てます。
❌ irrational price(価格が不当に高い場合は unreasonable を使用します)
✅ irrational fear(根拠のない不合理な恐怖)
数学的定義における注意点
数学の文脈では、irrational number(無理数)として使用されます。これは、分数(整数の比)として表現できない数のことであり、円周率($\pi$)などがその代表例です。この場合、心理的な不合理さとは一切関係がなく、純粋に数値の性質を示す専門用語となります。
カタカナ語との混同について
日本語でイラショナルという言葉が使われることは稀ですが、心理学や経済学の分野で非合理的という言葉が使われる際、それはこの irrational に対応します。日本語の不合理という言葉は、単に効率が悪いという意味で使われることがありますが、英語の irrational はあくまで理性(reason)を欠いているという点に重点があるため、単なる効率性の低さを表現したい場合は inefficient など別の単語を選ぶ必要があります。
意味
論理的または理にかなっていない。理性よりも感情に基づいている様子
It is irrational to fear spiders if you have never been bitten by one.
一度も噛まれたことがないのに、蜘蛛を怖がるのは不合理だ。
数学において、二つの整数の比として表すことができない数。また、循環しない無限小数である状態
The square root of 2 is an irrational number.
2の平方根は無理数である。