exophora
exophoraは、言語学において、文脈やテキストの内部ではなく、話し手と聞き手が共有している物理的な環境や状況に依存して意味が決定される参照形式を指します。例えば、目の前にある物を指差してあれを渡してと言うとき、that(あれ)が何を指しているかは、言葉そのものではなく、視覚的な状況から判断されます。このように、言語の外側にある情報を必要とするため、日本語では外照応と呼ばれます。
endophoraとの対比exophoraを理解する上で最も重要なのは、endophora(内照応)との違いです。endophoraは、テキストや会話の中ですでに言及された言葉(前方照応)や、これから述べられる言葉(後方照応)を指します。一方でexophoraは、言語的な記述を完全に飛び越えて、現実世界の物理的な状況に直接的に結びつきます。したがって、録音された音声だけを聴いたり、断片的な文章だけを読んだりした場合、exophoraが含まれている文は、その場の状況が分からなければ意味を特定することができません。
実用的な文脈と解釈
日常会話では、この外照応が頻繁に利用されます。特に指示代名詞(これ、それ、あれ)や定冠詞などが、物理的なジェスチャー(指差しなど)と共に使われる場合に顕著です。翻訳や解釈の際には、単に単語の意味を追うのではなく、その発話が行われた際の空間的な配置や状況的な背景を読み取ることが不可欠となります。
意味
テキストや会話の外にあるものを指し示す言葉やフレーズの使用であり、解釈に外部の文脈を必要とすること
The speaker pointed to the window and said, "Look at that," an example of exophora.
話し手が窓を指差してあれを見てと言ったが、これは外照応の一例である。