endophora
endophoraは、言語学において文脈上の参照がテキストの内部で完結している状態を指します。具体的には、ある言葉が同じ文章や段落の中にある別の言葉を指し示す現象であり、読み手や聞き手がその意味を理解するために、外部の状況や知識に頼る必要がないのが特徴です。
内照応の2つの形態
内照応には、指し示す対象が前に出ているか後に出ているかによって、以下の2つの種類があります。
前方照応(anaphora):先に述べられた言葉を、後から代名詞などで指し示す形式です。例えば、太郎は親切だ。彼はいつも人を助けるという文のheがこれにあたります。
後方照応(cataphora):先に代名詞などを出し、後からその具体的な内容を明かす形式です。例えば、彼が来たとき、太郎は驚いたという文のように、先にheが登場し、後でそれが太郎であることを示す形式です。
外照応との決定的な違いendophora(内照応)と対比される概念にexophora(外照応)があります。exophoraは、指し示す対象がテキストの外側、つまり話し手と聞き手が共有している物理的な状況や環境にある場合を指します。
例えば、目の前にある物を指してあれを取ってと言う場合、thatが指すものは文章の中ではなく現実の世界に存在するため、これは外照応となります。一方で、内照応はあくまでテキスト内部の論理的なつながりに依存するため、文章単体で完結した意味理解が可能になります。
意味
ある単語や句が、同一のテキストや発話内にある別の単語や句を指し示す言語現象のこと
The pronoun he in the sentence The boy ran because he was scared is an example of endophora.
男の子は怖かったので彼は走ったという文における代名詞の`he`は、内照応の一例である。