affinity chromatography
affinity chromatographyは、特定の分子が持つ生物学的な親和性を利用して、目的の物質だけをピンポイントで回収する非常に効率的な分離手法です。抗原と抗体、あるいは酵素と基質のような、鍵と鍵穴のような極めて特異的な結合を利用するため、他の成分が大量に含まれる混合液からでも、高純度で標的分子を単離できるのが最大の特徴です。
他のクロマトグラフィーとの違いion exchange chromatography(イオン交換クロマトグラフィー)が電荷の差を、size exclusion chromatography(サイズ排除クロマトグラフィー)が分子量の差を利用するのに対し、affinity chromatographyは分子間の特異的な相互作用に基づいています。そのため、物理化学的な性質が似ている物質が混在していても、特定の結合部位さえあれば、極めて高い選択性を持って分離することが可能です。
実務上のプロセスと注意点
この手法では、まず固定相にリガンドを結合させ、試料を流して標的分子を捕捉します。その後、結合した標的分子を回収するために、pHの変更や競合物質の添加によって結合を切り離す溶出という工程が必要です。この溶出条件の設定が不適切であると、回収率が低下したり、標的タンパク質の構造が破壊されて活性を失ったりする場合があるため、慎重な最適化が求められます。
意味
固定相に固定化したリガンドと標的分子との間の非常に特異的な結合相互作用に基づいて、複雑な混合物から特定の分子を分離するために使用される実験手法であること
The researcher used affinity chromatography to isolate the target protein from the cell lysate.
研究者は、細胞溶解液から標的タンパク質を単離するためにアフィニティークロマトグラフィーを用いた。