marketization
marketizationは、もともと非営利であった公共サービスや、国家が管理していた経済部門を、市場原理(需要と供給による価格決定)に基づいて運営される仕組みへと移行させることを指します。単に商品を売るということではなく、社会的なシステムや制度そのものを市場ベースに作り変えるという、構造的な変化に重点を置いた言葉です。
商品化との概念的な違いmarketizationとcommodification(商品化)は混同されやすいですが、視点が異なります。marketizationが市場というシステムの導入や制度設計というマクロな視点であるのに対し、commodificationは本来は商品ではなかったもの(例:水、空気、人間の労働力など)に価格をつけ、売買可能な商品に変えることという現象的な視点を指します。
marketizationの例:国営鉄道を民営化し、競争原理を導入して効率化を図る。
commodificationの例:伝統的な文化儀式を観光客向けの有料ショーとして販売する。
使用される文脈とニュアンス
この言葉は主に経済学、政治学、社会学などの学術的な文脈や、政府の政策文書などで使用されます。文脈によって、効率性の向上という肯定的なニュアンスで使われる場合と、公共性の喪失や格差の拡大という批判的なニュアンスで使われる場合があります。日常会話で使われることは少なく、非常にフォーマルな専門用語である点に注意してください。
意味
経済の特定部門や公共サービスを、価格が需要と供給によって決定される市場ベースのシステムに移行させるプロセスのこと
The government accelerated the marketization of the energy sector to attract foreign investment.
政府は外国投資を誘致するため、エネルギー部門の市場化を加速させた。
製品、サービス、またはアイデアを商業市場で販売可能な状態にすること
The marketization of academic research has led to an increase in corporate-funded studies.
学術研究の商品化により、企業が資金提供する研究が増加した。