spandrel
spandrelは、もともと建築用語として、アーチの曲線部分とそれを囲む四角い枠との間にできる三角形の空間を指します。この空間は構造上の必然的に生じる隙間であり、建築家はしばしばここを装飾的な彫刻や絵画で埋めることで、機能的な空間を芸術的な表現へと変えてきました。
生物学における比喩的な転用
この建築的な概念は、進化生物学において非常に重要な比喩として用いられています。ある形質が、生存に有利な適応として直接的に進化したのではなく、他の主要な構造が進化する際についでに生じてしまった副産物である場合、それをspandrelと呼びます。
適応的な進化:特定の目的を持って最適化された形質
spandrel:他の構造的な変化に伴って必然的に現れた、当初は目的を持たない形質
概念的な理解のポイント
この言葉を理解する鍵は、意図せぬ結果という点にあります。建築におけるspandrelが、アーチという構造を作れば自動的に発生するように、生物の身体においても、ある機能的な進化が起きると、それに付随して別の特徴が自動的に現れることがあります。後からその副産物が別の用途に利用されることもありますが、その起源自体は適応的な選択によるものではないという点が重要です。
意味
アーチの外側の曲線と、それを囲む長方形の枠または壁との間の三角形の空間
The architect decided to fill each spandrel with a carved floral motif.
建築家は、それぞれのスパンドレルに彫刻された花のモチーフを配置することに決めた。
橋や高架橋において、アーチの曲線と壁の長方形の領域との間の空間
The bridge's spandrels were reinforced to support the heavy road deck above.
上の重い路面を支えるため、橋のスパンドレルが補強された。
進化生物学において、適応的な選択の直接的な産物ではなく、他の特性の進化に伴う副産物として現れた表現型形質
The human chin is often cited as a biological spandrel, appearing as a result of other jaw developments.
人間の顎は、他の顎の発達の結果として現れた生物学的なスパンドレルであるとしばしば引用される。