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null hypothesis

帰無仮説
名詞
複数形: null hypotheses

統計学におけるnull hypothesisは、検証したい現象や効果が実際には存在しないという、いわば何もない状態を想定した仮説です。研究者が本当に証明したいのは、通常はこのnull hypothesisとは逆の主張であるalternative hypothesis(対立仮説)ですが、統計的な手続きでは、まずこの帰無仮説を立て、それが統計的にあり得ないことを示すことで、間接的に対立仮説を支持するという論理構成を取ります。

帰無仮説と対立仮説の論理構造

この手法は、直接的に正しいことを証明するのではなく、間違っている(あり得ない)ことを証明して結論を導き出すという、背理法に近いアプローチです。例えば、ある新薬の効果を検証する場合、まず新薬には効果がないという帰無仮説を立てます。データ分析の結果、この仮説が棄却(reject)されれば、効果がないとは言えない、つまり効果があると結論付けられます。

実務上の注意点と解釈

注意すべき点は、帰無仮説が棄却されなかった場合に、帰無仮説が正しいことが証明されたとは言えないことです。単に現在のデータでは、帰無仮説を否定する十分な証拠が得られなかったに過ぎません。また、統計的な有意差が出たとしても、それが必ずしも実務的な重要性や大きな効果を意味するわけではないため、効果量(effect size)などの指標と併せて判断することが重要です。

意味

名詞帰無仮説

統計学において、指定された集団や変数の間に有意な差や関係がないと主張するデフォルトの言明であり、対立仮説を支持するために棄却される可能性があるかどうかが検証されること

The researchers failed to reject the null hypothesis, suggesting that the new drug had no effect compared to the placebo.

研究者たちは帰無仮説を棄却できず、新薬がプラセボと比較して効果がなかったことが示唆された。

関連語

Last Updated: July 15, 2026Report an Error