critical value
critical valueは、ある状態から別の状態へ劇的に変化する境界点を示す言葉であり、使用される分野によってその意味合いが異なります。統計学においては、ある仮説を採択するか棄却するかを判断するための基準となる数値であり、物理学や化学においては、物質の性質が根本的に変わる臨界点としての数値を指します。
統計学における役割
統計学の文脈では、主に棄却限界値として訳されます。これは、得られた統計量がある値を超えた場合に、帰無仮説を棄却して対立仮説を採択するという判断基準になります。例えば、p-value(p値)と組み合わせて使用され、有意水準に基づいてこの値が決定されます。この値よりも極端な結果が出た場合にのみ、その結果は統計的に有意であるとみなされます。
物理学および化学における意味
自然科学の分野では、臨界値として訳されるのが一般的です。これは、温度や圧力などの変数が特定の値に達したとき、物質の相(液体、気体など)の区別がなくなる点や、化学反応が急激に加速するしきい値を指します。例えば、気体が液体に凝縮できなくなる最高温度である臨界温度などがこれに該当します。統計学的な判断基準としての意味とは異なり、物理的な状態の変化点を指す点が特徴です。
意味
仮説検定において、棄却域の境界を定義する統計分布上の特定のしきい値のこと
The calculated critical value for the t-test was 2.042, meaning the null hypothesis was rejected.
t検定で算出された棄却限界値は2.042であり、帰無仮説は棄却された。
物理学や化学において、物質が相転移を起こしたり、系が状態変化したりする温度や圧力などの変数の特定の値のこと
The critical value of temperature for this refrigerant is 150 degrees Celsius.
この冷媒の温度の臨界値は摂氏150度である。