militarism
militarismは、単に軍隊を保有している状態ではなく、軍事力が国家の最優先事項となり、社会全体が軍事的な価値観に支配されている状態を指します。政治的な意思決定において軍事的な解決策が優先される傾向や、国民の精神的な軍事化といった強いニュアンスを含んでおり、歴史的な文脈ではしばしば戦争への道を開く危険な思想として否定的に捉えられます。
軍事主義との概念的な違い
日本語では軍国主義と訳されますが、英語のmilitarismは、単なる国家政策としての軍事重視だけでなく、社会的な文化や精神的な傾向までを含む広い概念です。例えば、militaryが単に軍のという客観的な属性を示すのに対し、militarismはそれを正当化し、推進しようとする主義や思想という能動的な側面を強調します。そのため、単に国防力を強化することをmilitarismと呼ぶことは一般的ではなく、軍事力が政治や社会を圧倒している状況で用いられます。
混同しやすい表現と注意点militarization(軍事化)という言葉と混同されやすいですが、これらは異なる視点から事象を捉えています。
militarismは、軍事力を至上とする信念や思想に焦点を当てた言葉です。
militarizationは、予算の増額や兵力の増強など、実際に軍事的な能力が高まっていくプロセスや現象を指します。
例えば、政府がmilitarism(軍国主義)に傾倒した結果、社会のmilitarization(軍事化)が進んだというように使い分けることで、思想的な背景とその結果として生じた物理的な変化を明確に区別することができます。
意味
国家が強力な軍事能力を維持し、国家利益を守るため、あるいは促進するために、それを積極的に使用する準備ができているべきだという信念や願望
The rise of militarism in the early twentieth century contributed to the outbreak of the First World War.
二十世紀初頭の軍国主義の台頭が、第一次世界大戦の勃発の一因となった。
軍隊が政府や社会において支配的な地位を占める社会および政治体制
The country suffered under a regime of extreme militarism where generals dictated all domestic policy.
その国は、将軍たちがすべての国内政策を決定する極端な軍国主義体制の下で苦しんだ。