equivocation
equivocationは、単に言葉が足りないことや、うっかり曖昧な言い方をしてしまうことではなく、意図的に真実を隠したり、責任を回避したりするために、あえて多義的な表現を用いることを指します。日本語では曖昧な表現や言葉のすり替えと訳されますが、その根底にあるのは相手を欺こうとする意図や決定的な回答を避けようとする計算です。
例えば、政治家が記者会見で、はいかいいえで答えられる質問に対して、どちらとも取れる巧妙な言い回しで回答を濁すような状況がこれに当たります。誠実さに欠ける、あるいは不誠実な態度としてのニュアンスが強く含まれます。
意味の使い分けと注意点
この単語には、文脈によって二つの異なる側面があります。一つは、前述のような意図的な曖昧さであり、もう一つは論理学における言葉のすり替えです。後者は、議論の中で同じ言葉を異なる意味で使い分けることで、相手を論理的に混乱させたり、誤った結論に導いたりする手法を指します。
意図的な回避: He responded with an equivocation to avoid committing to a specific date.(彼は特定の日付を約束することを避けるため、曖昧な表現で答えた。)
論理的な誤謬: The argument was based on an equivocation of the word "right".(その主張は、権利という言葉の言葉のすり替えに基づいていた。)
類義語との違いambiguityとの違いに注意してください。ambiguityは単に意味が複数あり、どちらか判断できない状態という客観的な状況を指しますが、equivocationはそれを意図的に利用して欺く行為という主観的な意図に焦点を当てた言葉です。
また、lying(嘘をつく)とは異なります。嘘は事実ではないことを言うことですが、equivocationは事実を直接的に否定せず、あえて曖昧にすることで、結果的に相手に誤解させるという、より巧妙で間接的な手法を指します。
意味
真実を隠したり、断定的な回答を避けたりするために、あいまいで多義的な言葉を使うこと
His answer was a clever piece of equivocation designed to mislead the committee.
彼の答えは、委員会を誤導させるために意図的に作られた巧妙な曖昧な表現だった。
議論の中で一つの単語やフレーズを複数の意味で使い分けることで、論理的な誤謬を引き起こすこと
The lawyer's argument relied on a subtle equivocation regarding the definition of ownership.
その弁護士の主張は、所有権の定義に関する微妙な言葉のすり替えに基づいていた。