superfluid
superfluidは、物理学における極めて特殊な状態を指す用語です。通常の液体が持つ粘性が完全に消失しているため、摩擦によるエネルギー損失がなく、重力に逆らって容器の壁を登るなどの不可思議な挙動を示します。この現象は主に絶対零度に近い極低温状態で発生し、量子力学的な効果がマクロなスケールで現れたものです。
物理的特性と挙動
この状態にある流体は、通常の液体では通り抜けることができないほど微細な孔や亀裂を、抵抗なく通り抜けることができます。また、superconductor(超伝導体)が電気抵抗をゼロにするのと同様に、superfluidは流体抵抗をゼロにするという対比的な関係にあります。
粘性がゼロであるため、一度回転し始めると理論上は永遠に回転し続けます。
容器の壁面に沿って薄い膜を作り、外側へ漏れ出す現象が見られます。
専門用語としての使い分け
名詞として使用する場合は、その物質自体である超流動体を指します。一方で形容詞として使用する場合は、そのような性質を持つ状態や特性を記述します。一般的に、この用語はヘリウム4などの特定の同位体を用いた低温物理学の文脈で使われ、日常会話で使われることはまずありません。
意味
粘性がゼロで流れる流体であり、微細な孔を通り抜けたり容器の壁を登ったりすることができるもの
The experiment demonstrated how a superfluid can leak through cracks that are airtight to normal liquids.
その実験は、通常の液体では気密性が保たれる亀裂から、超流動体がどのように漏れ出すかを実証した。
粘性がゼロで運動エネルギーの損失なく流れ、通常は極低温のヘリウムで発生する状態である様子
The researchers observed the superfluid properties of helium-4 near absolute zero.
研究者たちは、絶対零度付近におけるヘリウム4の超流動特性を観察した。