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metastability

準安定性 / メタステービリティ
名詞

metastabilityは、物理学や化学、そして電子工学という異なる分野で用いられますが、共通して一見安定しているが、実際には不安定な平衡状態にあるという概念を指します。この状態にあるシステムは、外部からのわずかな刺激や摂動を受けることで、よりエネルギー的に安定した別の状態へと急激に移行します。

物理学と化学における準安定性

物理学や化学の文脈では、主に準安定性と訳されます。これは、系が局所的なエネルギーの極小値にあり、安定しているように見えますが、実際には全エネルギーが最小となる真の安定状態(基底状態)が存在する場合を指します。例えば、過冷却液体やダイヤモンド(炭素の準安定相)などがこの状態に該当し、適切なエネルギー障壁を乗り越えることで、より安定した状態へと変化します。

電子工学におけるメタステービリティ

一方で、デジタル回路やコンピューティングの分野では、カタカナでメタステービリティと表記されるのが一般的です。これは、フリップフロップなどの同期素子において、入力信号がセットアップ時間やホールド時間を満たさなかった場合に、出力がか確定せず、中間電位で不安定な状態に留まってしまう現象を指します。この状態が続くと、システムに予期せぬ遅延や誤動作が発生するため、同期回路の設計において非常に重要なリスク管理項目となります。

意味

名詞準安定性

システムが不安定な平衡状態にあり、安定しているように見えるが、小さな摂動によって別のより安定した状態に移行しうる状態

The chemical reaction was delayed due to the metastability of the intermediate compound.

中間化合物の準安定性のため、化学反応が遅れた。

名詞メタステービリティ

電子工学やコンピューティングにおいて、デジタル信号が規定の時間内に安定した高電圧または低電圧レベルに確定しない状態であり、多くの場合、非同期クロックの遷移時に発生すること

The engineer implemented a synchronizer circuit to mitigate the risk of metastability in the high-speed data bus.

エンジニアは、高速データバスにおけるメタステービリティのリスクを軽減するために同期回路を実装した。

関連語

Last Updated: May 2026Report an Error