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estoc

エストック
名詞
複数形: estocs

estocは、中世からルネサンス期にかけてのプレートアーマーの普及に伴い発展した、極めて特殊な目的を持つ剣です。一般的な剣が斬ることと突くことの両方を目的とするのに対し、estocは完全に突くことに特化しています。そのため、刃がほとんどないか、あるいは全くない設計になっており、その代わりに剣身が非常に硬く、断面が三角形や正方形にすることで、強固な鎧の隙間を貫通させる能力を高めています。

他の剣との違い

rapier(レイピア)も突き攻撃に特化した剣ですが、rapierは主に市民の護身用や決闘用として発展したものであり、よりしなやかで洗練された形状をしています。一方でestocは純粋な戦場用兵器であり、厚い鋼鉄の鎧を突き破るための剛性と重量を備えている点が決定的に異なります。また、一般的なlongsword(ロングソード)が斬撃と突きを使い分ける汎用性を持つのに対し、estocは汎用性を捨てて貫通力に全振りした設計となっています。

実戦における運用

プレートアーマーを着用した騎士同士の戦いでは、剣で鎧を斬ることはほぼ不可能です。そこでestocのような武器を用い、鎧の関節部分や脇の下、バイザーの隙間といった弱点をピンポイントで突き刺す戦術が取られました。現代のファンタジー作品や歴史ゲームに登場する刺突剣の多くは、このestocの概念に基づいています。

意味

名詞エストック

突き刺すことに特化した、長く細く硬い剣。通常、断面が三角形または正方形で、刃が付いていないこと

The knight used an estoc to pierce the gaps in the opponent's plate armor.

騎士は相手のプレートアーマーの隙間を突き刺すためにエストックを使用した。

関連語

Last Updated: May 2026Report an Error