D
Dicread
HomeDictionaryAapoplast

apoplast

アポプラスト
名詞
複数形: apoplasts

植物の体内における物質輸送経路の一つであり、細胞膜の外側にある細胞壁や細胞間隙などの空間を指します。水やミネラルなどの溶質が、細胞内部(細胞質)を通過せずに、壁に沿って自由に移動できる経路であるため、輸送速度が非常に速いという特徴があります。

シンプラストとの対比

apoplast(アポプラスト)を理解する上で最も重要なのは、symplast(シンプラスト)との違いです。symplastが細胞質同士がプラズモデスマータ(細胞間連絡)を通じて繋がった内部経路であるのに対し、apoplastは細胞の外側にある隙間を通る外部経路です。植物はこれら二つの経路を使い分けることで、効率的に水分や養分を運んでいます。

輸送の制御とカスパリー線

apoplastによる輸送は自由度が高い一方で、植物が取り込む物質を厳密に選別できないという弱点があります。そのため、根の内皮にあるカスパリー線という疎水性の層がバリアとなり、apoplastを通ってきた水や溶質を強制的にsymplast(細胞内部)へ導きます。これにより、植物は有害物質の侵入を防ぎ、必要な成分だけを選択的に吸収することが可能になります。

意味

名詞アポプラスト

植物組織内において、細胞壁や細胞間隙からなり、細胞質に入ることなく水や溶質が移動できる細胞膜の外側の空間のこと

The movement of water through the apoplast is faster than through the symplast.

アポプラストを通じた水の移動は、シンプラストを通じた移動よりも速い。

関連語

Last Updated: May 2026Report an Error