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selectin

セレクチン
名詞
複数形: selectins

selectinは、白血球が血管壁に付着し、炎症部位へと移動する際の初期段階において極めて重要な役割を果たす細胞接着分子です。この分子は糖鎖を認識して結合する性質を持っており、血流の中を高速で移動する白血球を一時的に捕らえ、血管内皮細胞の上をゆっくりと転がらせることで、最終的に組織内へ浸潤させることを可能にします。

種類と機能的な違い

selectinには主に3つの種類があり、それぞれ発現場所と役割が異なります。
L-selectin:白血球の表面に常に発現しており、リンパ節への移動や炎症部位への初期接着に関与します。
E-selectin:炎症刺激を受けた血管内皮細胞に誘導的に発現し、白血球を血管壁に引き寄せます。
P-selectin:血小板や活性化された内皮細胞のワイマン顆粒に貯蔵されており、刺激後すぐに表面に提示されて迅速な反応を可能にします。

接着分子としての特性

他の接着分子であるintegrinとの大きな違いは、結合の強度とタイミングにあります。selectinによる結合は比較的弱く、一過性であるため、白血球は完全に停止せず、血流に押されて転がるように移動します。このローリングと呼ばれる現象を経て、より強力な結合を持つintegrinが活性化されることで、白血球は完全に停止し、血管壁を通り抜けて組織内へと進入します。

意味

名詞セレクチン

白血球や血管内皮細胞の表面に存在する細胞接着分子の一種で、炎症時に白血球が血管壁に付着し、転がる動作を媒介するタンパク質であること

The expression of E-selectin on endothelial cells is crucial for the recruitment of neutrophils to the site of injury.

血管内皮細胞における`E-セレクチン`の発現は、損傷部位への好中球の動員に不可欠である。

関連語

Last Updated: July 7, 2026Report an Error