nitrogen balance
nitrogen balanceは、主に栄養学や医学の分野で、体内のタンパク質の状態を評価するために用いられる指標です。窒素はタンパク質の構成要素であるため、窒素の出入りを測定することで、体が組織を構築しているのか、あるいは分解しているのかを判断できます。
正のバランスと負のバランス
この概念で最も重要なのは、バランスが正か負かという点です。
正のバランス(positive balance):摂取量が排出量を上回っている状態で、成長期の子供や妊娠中の女性、あるいは怪我からの回復期にある人のように、筋肉や組織が合成されている状態を指します。
負のバランス(negative balance):排出量が摂取量を上回っている状態で、飢餓状態や重度の火傷、あるいは深刻な疾患によって、体内のタンパク質が分解され消耗している状態を指します。
臨床的な活用と注意点
医療現場では、特に集中治療室などの栄養管理において、患者に十分なタンパク質が供給されているかを確認するためにnitrogen balanceが測定されます。もし負のバランスが続いている場合、それは栄養不足や過剰な異化作用が起きていることを意味し、投与する栄養剤の量を増やすなどの対策が必要になります。
日常的な健康管理で使われるprotein intake(タンパク質摂取量)という言葉とは異なり、nitrogen balanceは単なる摂取量ではなく、排出量を含めた体内の純増減に焦点を当てた専門的な指標である点に注意してください。
意味
タンパク質摂取を通じて取り込まれた窒素量と、尿、便、皮膚から体外へ排出された窒素量との差のこと。\n\n平衡状態では摂取量と排出量が等しくなり、正のバランスはタンパク質の蓄積(成長)を、負のバランスはタンパク質の消耗(異化)を示している
The patient's nitrogen balance was monitored to assess the effectiveness of the nutritional support during recovery.
回復期の栄養サポートの有効性を評価するため、患者の窒素バランスが監視された。