metathesis
metathesisは、言語学と化学という全く異なる二つの分野で用いられる専門用語です。文脈によって意味が完全に異なるため、どちらの領域で使われているかを見極めることが重要です。
言語学における音位転換
言語学的な文脈では、単語の中にある音や文字の順番が入れ替わる現象を指します。これは単なる言い間違い(スリップ・オブ・ザ・タング)として起こる場合と、長い年月をかけて言語の体系的な変化として定着する場合の二通りがあります。例えば、英語の ask が一部の方言で aks と発音される現象などがこれに当たります。
化学における複分解
化学の分野では、二つの化合物が互いに成分(イオンや基)を交換し、二つの新しい化合物を生成する反応を指します。これは主に水溶液中での沈殿反応などで見られる現象であり、反応物と生成物が互いの相手を入れ替えるような構造を持っているのが特徴です。言語学の metathesis と同様に、本質的には位置の入れ替えという概念に基づいた用語です。
意味
単語内の音や文字の入れ替わり。言語的な言い間違いとして、あるいは言語の発展における体系的な変化としてしばしば起こること
The word ask often underwent metathesis to become aks in certain dialects.
`ask`という単語は、特定の方言において音位転換を起こし、`aks`になることがよくあった。
二つの化合物がイオンや基を交換し、二つの新しい化合物を形成する化学反応のこと
The reaction between silver nitrate and sodium chloride is a classic example of metathesis.
硝酸銀と塩化ナトリウムの反応は、複分解の典型的な例である。