hypertrichosis
hypertrichosisは、医学的な文脈で用いられる専門用語です。通常、ホルモンの影響を受けない状態で、本来は毛が生えない部位や、通常よりも過剰に毛が生える状態を指します。この言葉は、単なる体毛の多さではなく、病理的な状態や遺伝的な要因による異常な発毛を記述する際に使用されるため、非常にフォーマルで臨床的な響きを持ちます。
hirsutismとの違い
日本語ではどちらも多毛症と訳されることがありますが、医学的には明確に区別されます。hirsutismは、男性ホルモン(アンドロゲン)の過剰分泌によって、女性の顔や胸などに男性的なパターンで毛が生える状態を指します。一方でhypertrichosisは、ホルモンレベルに関係なく、身体の広範囲または局所的に毛が過剰に生える状態を指します。つまり、hirsutismがホルモン依存性であるのに対し、hypertrichosisは非ホルモン依存性であるという点が決定的な違いです。
臨床的な使用例
この用語は、診断書や医学論文などで以下のように使い分けられます。
先天的な要因による全身性の多毛症を説明する場合にgeneralized congenital hypertrichosisという表現が使われます。
特定の薬剤の副作用などで局所的に毛が増えた場合にacquired localized hypertrichosisと記述されます。
意味
血液中のアンドロゲン濃度に関わらず、身体全体または身体の特定部位に異常な量の毛が生えること
The patient was diagnosed with congenital hypertrichosis, resulting in thick hair covering most of the face.
その患者は先天性多毛症と診断され、顔の大部分が濃い毛で覆われていた。