fillet
filletは、文脈によって料理、機械工学、溶接という全く異なる3つの分野で使用される多義語です。料理の文脈では、骨や皮を取り除いた切り身そのものを指す名詞として、あるいはその切り身にする動作を指す動詞として使われます。一方、工業分野では、鋭い角を丸める処理や、接合部の補強を指す専門用語となります。
料理と工業における意味の使い分け
料理においては、特に魚や肉の最高品質な部位を指すことが多く、日本語のフィレに相当します。動詞として使われる場合は三枚におろすという具体的な調理工程を意味します。対して、エンジニアリングの文脈では、構造的な強度を高めたり、応力集中を防いだりするためのフィレットと呼ばれる丸みを持たせた形状を指します。また、溶接の現場では、2つの部材を直角に接合するすみ肉溶接を指すため、使用される業界によって意味が劇的に変化することに注意してください。
日本語のカタカナ表記による混同
日本語では料理の切り身をフィレ、工業的な丸みをフィレットと書き分けることが一般的ですが、英語ではどちらも同じfilletです。そのため、翻訳や読解の際は、それがキッチンでの会話なのか、設計図に関する議論なのかという文脈を正確に把握することが不可欠です。例えば、fillet weldという表現があれば、それは料理ではなくすみ肉溶接を指します。また、fillet of soleであれば、それは舌平目のフィレという料理を指しています。
意味
骨や皮から切り離された肉や魚の切り身
The chef prepared a fresh fillet of salmon for the guest.
シェフは客のために新鮮なサーモンのフィレを用意した。
接合部を補強したり角を滑らかにするために使用される、金属やプラスチックの丸みを帯びた帯状の部分
The engineer specified a fillet to reduce stress concentration at the corner of the bracket.
エンジニアはブラケットの角での応力集中を軽減するためにフィレットを指定した。
2つの金属片を直角に接合し、断面が三角形になるように行う溶接
The technician applied a fillet weld to secure the perpendicular beams.
技術者は垂直な梁を固定するためにすみ肉溶接を施した。
魚や肉から骨を取り除き、骨のない切り身にすること
He spent the morning learning how to fillet the trout.
彼は午前中、マスを三枚におろす方法を学んで過ごした。