conduction band
conduction band(伝導帯)は、固体物理学や材料科学において、電子が自由に移動して電気を流すことができるエネルギー領域を指します。この概念は、物質が導体であるか、半導体であるか、あるいは絶縁体であるかを決定づける極めて重要な要素です。
エネルギー構造と電気伝導
物質内の電子は、valence band(価電子帯)と呼ばれる領域に満たされていますが、ここにある電子は結合に拘束されており、そのままでは電流を流すことができません。電子が外部からエネルギーを得て、band gap(エネルギーギャップ)を飛び越えてconduction bandに到達すると、電子は自由電子として振る舞い、電界に応じて移動できるようになります。したがって、conduction bandに電子が存在する量が多いほど、その物質の電気伝導性は高くなります。
半導体における役割
特に半導体においては、このconduction bandへの電子の移行を制御することが重要です。例えば、不純物を添加するドーピングを行うことで、conduction bandに電子を供給しやすくしたり、逆にvalence bandに正孔(ホール)を作ったりすることで、電気的な特性を精密に調整します。これにより、現代のコンピューターに不可欠なトランジスタやダイオードなどのデバイスが実現しています。
意味
固体、特に半導体や絶縁体において、電子が自由に移動して電流を流すことができる電子エネルギー準位の範囲。\n\n結晶格子において、この帯域は価電子帯の上に位置し、エネルギーギャップによって隔てられている。電子が伝導帯に飛び移るのに十分なエネルギーを得ると、その物質は電気伝導性を持つようになる
The electron was excited from the valence band into the conduction band.
電子が価電子帯から伝導帯へと励起された。