worn
この単語は、物理的な摩耗、精神的な疲労、そして衣服の着用という、全く異なる三つの文脈で使用されます。日本語ではそれぞれすり減った 疲れ切った 着たと訳し分けられますが、英語ではすべて wear という一つの動詞から派生しているため、文脈による判断が不可欠です。
物理的な摩耗と精神的な疲労の使い分け
物理的な対象に使う場合は、摩擦や長年の使用によって素材が薄くなったり、機能が低下したりした状態を指します。例えば、靴の底やタイヤなどがすり減っている状態です。一方で、人間に対して使う場合は、心身ともに限界まで疲れ果て、気力が尽きている様子を表します。
worn tires:摩耗したタイヤ
a worn look:疲れ切った表情
特に worn out という句動詞になると、完全に使い古してダメになったという意味と、完全に疲れ果てたという意味の両方で頻繁に使われます。tired よりもさらに深刻な疲労感や、回復に時間がかかるほどの消耗状態を強調したい場合に適しています。
着用状態としての用法
衣服や装飾品について述べる場合、これは単に wear の過去分詞形として機能し、身に付けていたという状態や経験を表します。日本語の着古したという表現は、この着用したという意味と摩耗したという意味の両方が混ざり合っていますが、英語では worn 単体で摩耗したを意味し、単に着ていたと言いたい場合は文脈や時制で区別します。
a well-worn path:多くの人が歩いてすり減った道(物理的な摩耗)
the dress she had worn:彼女が着用していたドレス(着用状態)
混同しやすい表現への注意
日本語で使い古したと言うとき、単に古いだけなのか、それとも物理的に損傷しているのかで使い分けが必要です。単に古いだけで状態が良い場合は old や vintage が適切ですが、worn を使うと劣化している ボロボロであるというネガティブなニュアンスや、使い込まれた質感が含まれます。また、精神的な疲労において exhausted と似ていますが、worn は長い期間にわたってじわじわと消耗していったという時間的な経過を感じさせる傾向があります。
意味
長期間の使用や摩擦、あるいは経年劣化によって、損傷したり薄くなったり、または朽ちている状態
The soles of his old boots were completely worn.
彼の古いブーツの底は完全にすり減っていた。
疲労や倦怠感の兆候が見え、心身ともに疲れ果てている様子
She looked worn after a long day of working in the garden.
一日中庭仕事をした後で、彼女は疲れ切った様子だった。
`wear`の過去分詞。衣服などを身に付けていた状態
He had worn that suit to every wedding for ten years.
彼は10年間、あらゆる結婚式にそのスーツを着ていた。
`wear`の過去分詞。使用によって、素材が薄くなったり損傷したりした状態
The carpet has worn in the hallway where people walk most.
人が最も多く歩く廊下のカーペットがすり減っている。