subspace
subspaceは、文脈によって数学的な厳密な定義と、空想科学的な概念という全く異なる二つの意味で使い分けられます。前者は線形代数学における基礎的な概念であり、後者は主にSF作品における設定として登場します。
数学的定義と線形代数
数学の文脈では、あるベクトル空間の中に含まれる、それ自体がベクトル空間としての性質を持つ部分集合を指します。単なる部分集合ではなく、加法とスカラー倍という演算について閉じている必要があるため、非常に厳格な条件を持つ概念です。例えば、三次元空間における原点を通る平面や直線は、その空間のsubspace(部分空間)となります。
SFにおける仮想空間
一方で、サイエンスフィクションの文脈では、私たちが認識している通常の三次元空間とは異なる次元や、その背後に存在する仮想的な領域を指します。特に、宇宙船が光速を超えて移動するための近道として描かれることが多く、この場合のsubspace(亜空間)は物理学的な実在ではなく、物語上の設定としての概念です。このように、学術的な議論で使う場合とエンターテインメントで使う場合では、意味が完全に分かれるため注意が必要です。
意味
別のベクトル空間の部分集合であり、かつ同じ加法とスカラー倍の演算の下でそれ自体がベクトル空間である空間
The null space of a matrix is a subspace of the domain.
行列の零空間は、定義域の部分空間である。
通常の三次元空間の下に、あるいは並行して存在する仮想的な空間領域または次元であり、サイエンスフィクションにおいて超光速航行を説明するために頻繁に用いられる空間
The ship entered subspace to bypass the light-speed barrier and reach the distant star system.
船は光速の壁を突破して遠方の星系に到達するため、亜空間に進入した。