manuscript
manuscriptは、もともとラテン語で手で書かれたものを意味しており、現代では主に二つの異なる文脈で使用されます。一つは、作家が本や論文を出版する前に作成する原稿であり、もう一つは印刷技術が普及する前に手書きで作成された歴史的な写本です。日本語ではどちらも文脈によって使い分けられますが、英語では同一の単語でこれら両方を指します。
文脈による意味の使い分け
現代の出版業界においてmanuscriptと言う場合、それは最終的な印刷形態になる前の、編集段階にある文書を指します。かつては手書きやタイプライターによるものを指していましたが、現在はデジタルファイル(ワードプロセッサで作成されたもの)であっても、出版前の状態であればmanuscriptと呼ばれます。
一方で、歴史学や図書館学の文脈では、中世などの古い時代に羊皮紙などに手書きされた写本を指します。この場合、単なる文書ではなく、文化財としての価値を持つ希少な資料というニュアンスが強くなります。
混同しやすい表現と注意点
日本語の原稿という言葉は非常に幅広く使われますが、英語では目的や状態によって単語を使い分ける必要があります。
manuscript: 出版や提出を目的とした、完成に近い状態の原稿。特に書籍や学術論文などの長い文書に用いられます。
draft: 下書きや草案。まだ推敲の段階にあり、完成していない不完全な文書を指します。
script: 脚本や台本。演劇や映画などの上演を目的とした形式の原稿を指します。
例えば、作家が物語のアイデアを書き留めている段階であれば draft を使い、それを整理して出版社に送る準備ができた状態であれば manuscript を使うのが適切です。また、映画の台本を manuscript と呼ぶことは一般的ではなく、通常は script や screenplay と呼びます。
Used for individual physical documents or specific book drafts.
意味
手書きまたはタイプライターで作成され、まだ出版されていない文書
The author submitted her manuscript to the publisher.
著者は出版社に原稿を提出した。
印刷術が発明される前の時代に手書きで記された文書
The museum displays a rare medieval manuscript.
その博物館には、希少な中世の写本が展示されている。
例文
The author submitted her manuscript to the publisher.
著者は出版社に原稿を提出した。
The museum displays a rare medieval manuscript.
その博物館には、希少な中世の写本が展示されている。