illiquidity
illiquidityは、主に金融や会計の文脈で使われる専門用語であり、資産を現金に換えることが困難な状態を指します。単にお金がないということではなく、価値のある資産(不動産や非上場株式など)を保有していても、それをすぐに現金化して支払いに充てることができないという流動性の欠如に焦点が当てられています。
資金不足と流動性不足の使い分け
この単語は、文脈によって大きく二つの意味で使い分けられます。
企業の財務状況について述べる場合は、短期的な債務を支払うための現金が足りない資金不足の状態を指します。これは、企業の支払能力に問題がある深刻な状況を示唆することが多いです。
市場全体の状況について述べる場合は、取引量が少なすぎて、資産を適正価格で迅速に売買できない流動性不足の状態を指します。例えば、不動産は現金に換えるまでに時間がかかるため、金融資産に比べてilliquidityが高いと言われます。
類似表現との違いinsolvency(債務超過)との違いに注意が必要です。insolvencyは、資産の総額よりも負債の総額が上回っている、つまり根本的に破産状態にあることを意味します。一方でilliquidityは、総資産は十分にあるものの、一時的に現金化できないために支払いが滞っている状態を指します。したがって、illiquidityは適切な資金調達や資産売却によって解消できる可能性がありますが、insolvencyはより構造的で深刻な財務破綻を意味します。
意味
直近の財務上の義務を果たすための十分な現金や、容易に換金可能な資産が不足している状態
The company faced severe illiquidity after its primary investments were frozen.
主要な投資が凍結された後、その会社は深刻な資金不足に直面した。
資産を価格の大幅な変動なしに迅速に売買することができない金融市場の状態
The illiquidity of the real estate market makes it difficult for homeowners to exit their positions rapidly.
不動産市場の流動性不足により、住宅所有者が迅速にポジションを解消することは困難である。