disown
disownは、単に嫌いになるや距離を置くということではなく、法的な権利や家族としての責任、あるいは公的な関係性を完全に断ち切るという非常に強い意志を伴う言葉です。日本語の縁を切るに最も近いニュアンスを持っており、特に親が子を、あるいは子が親を家族の一員として認めないという、取り返しのつかない決定を下す際に使われます。
また、自分の過去の行動や、自分が関わった人物・発言についてそれは自分とは関係ないと公に否定する場合にも用いられます。この場合、単なる事実の否定ではなく、道徳的または社会的な責任から逃れるために、意図的に切り離そうとする心理的な拒絶が含まれます。
類義語との使い分けdisownは、denyやrejectよりも関係性の解消という側面が強調されます。
denyは単に事実を否定することを指します。例えば、何かをしたことを否定する場合に使われます。
rejectは提案や考え、あるいは人を拒絶することを指しますが、必ずしも法的な関係や家族の絆を断つという意味までは含みません。
disownは家族としての絆や、所有権、責任などを完全に放棄し、相手を他人として扱うことを意味します。
注意すべき表現と誤用
日本語で否定すると言うとき、英語では状況に応じて使い分ける必要があります。単にそんなことは言っていないと否定する場合は deny を使いますが、自分の過去の過ちや、恥ずべき親族との関係を自分とは無関係だと突き放す場合には disown が適切です。
❌ I disown that I stole the money.(お金を盗んだことを否定する、という意味では不自然です。この場合は deny を使います)
✅ He disowned his son after the scandal.(不祥事の後、彼は息子と縁を切った)
✅ The company disowned the unauthorized actions of its employee.(会社はその従業員による権限外の行動との関わりを否認した)
意味
通常、経済的支援や法的関係を断つことで、家族の一員であることを認めない、または関係を維持することを拒否する
The wealthy businessman decided to disown his son after the scandal.
裕福な実業家は、不祥事の後で息子と縁を切ることを決めた。
特定の行動、発言、または信念に対する責任や関わりを否定する
The politician attempted to disown the controversial remarks made by his aide.
その政治家は、補佐官による物議を醸した発言との関わりを否定しようとした。