aprotic
aproticは化学の専門用語であり、特に溶媒の性質を記述する際に用いられます。この言葉の核心は、溶質に対してプロトン(水素イオン)を供与できるような酸性水素原子を持っていないという点にあります。そのため、反応系においてプロトンが関与する副反応を抑制したい場合に、このような溶媒が選択されます。
プロトン性溶媒との対比protic(プロトン性の)溶媒が水やアルコールのように水素結合を形成し、プロトンを放出できるのに対し、aproticな溶媒はそれが不可能です。この性質により、aprotic溶媒は特定の親核剤の反応性を高める効果があります。例えば、水のようなプロトン性溶媒中では親核剤が溶媒分子によって溶媒和され、反応性が低下しますが、非プロトン性溶媒ではそのような妨げが少ないため、反応が効率的に進行します。
極性と非極性の区別aproticという言葉自体は単にプロトンを供与しないことを意味しますが、実際にはpolar aprotic(極性非プロトン性)とnonpolar aprotic(非極性非プロトン性)に分けて考えられます。ジメチルスルホキシド(DMSO)やアセトニトリルなどは、極性を持ちながらもプロトンを供与しないため、有機合成化学において非常に重要な役割を果たします。一方で、ヘキサンなどの非極性溶媒も同様に非プロトン性ですが、その化学的挙動は大きく異なります。
意味
酸性水素原子を欠いており、そのため溶質にプロトンを供与することができない溶媒である状態
The reaction was carried out in an aprotic solvent to prevent the protonation of the nucleophile.
親核剤のプロトン化を防ぐため、反応は非プロトン性溶媒中で行われた。