mould
mould(米国英語では mold と綴ります)は、物理的な形状を作るための道具としての意味と、生物学的な菌類としての意味という、全く異なる二つの主要な概念を持っています。日本語ではそれぞれ型とカビという全く別の言葉で訳されるため、文脈に応じてどちらの意味で使われているかを判断することが重要です。
物理的な成形と概念的な形成
物理的な意味では、液体や柔らかい素材を流し込んで特定の形にするための容器を指します。また、動詞として使う場合は、単に物理的に形作るだけでなく、比喩的に人の性格や考え方を形成するという意味でも頻繁に用いられます。
物理的な例:pour the chocolate into the mould(チョコレートを型に流し込む)
比喩的な例:early experiences mould a person's character(幼少期の経験が人の人格を形成する)
生物学的な菌類としての意味
もう一つの意味は、湿った場所や食べ物の上に発生するカビです。この意味で動詞として使われる場合は、表面にカビが生える状態を指します。日本語のカビと同様に、不衛生な状態や腐敗を連想させるネガティブな文脈で使われることが一般的です。
例:the bread has started to mould(パンにカビが生え始めていた)
注意すべき混同と使い分け
日本語で型にはまるという表現がありますが、英語でも fit the mould という表現があり、期待される基準や固定観念に一致することを意味します。一方で、生物学的な mould は常に不快な汚れや腐敗に関連するため、文脈の中で創造的な成形なのか不衛生な増殖なのかを明確に区別してください。
また、shape と mould はどちらも形作ると訳せますが、shape がより一般的で広範な形状の変化を指すのに対し、mould は型を用いて特定の形に固定したり、時間をかけてじっくりと作り上げたりするニュアンスが強くなります。
Countable when referring to the physical tool used for shaping (a cake mould). Uncountable when referring to the fungal growth on a wall (there is mould in the basement).
意味
溶融した材料や液体が凝固した際に、特定の形状にするために使用される中空の容器
Pour the chocolate into the silicone mould.
チョコレートをシリコン製の型に流し込む。
多細胞のフィラメント状に成長する菌類の一種
The bread was covered in green mould.
パンに緑色のカビが生えていた。
可塑性のある材料を特定の形状に成形する
He moulded the clay into a small bowl.
彼は粘土をこねて小さな鉢を作った。
人の成長や人格に影響を与える
The teacher helped mould the students' minds.
教師は生徒たちの精神形成を助けた。
表面に菌類の被膜が発達する
The old cheese had begun to mould.
古いチーズにカビが生え始めていた。