requital
requitalは、受けたことに対して同等のものを返すという概念を持つ言葉ですが、文脈によって報いという非常にポジティブな意味と、報復という非常にネガティブな意味の両方を持ち得ます。現代の日常会話ではあまり使われない形式張った表現であり、文学的な文章や法的な文脈、あるいは古風な言い回しで見かけることが多い単語です。
正反対のニュアンスの使い分け
この単語の最大の特徴は、文脈によって意味が真逆になる点です。親切や寛大さに対する返礼として使われる場合は、感謝の気持ちを込めた報いとなります。一方で、攻撃や裏切りに対する返答として使われる場合は、憎しみや怒りを伴う報復を意味します。
ポジティブな例:受けた恩に報いるための贈り物(a gift in requital of kindness)
ネガティブな例:受けた屈辱に対する血なまぐさい報復(a bloody requital for the insult)
類義語との概念的な違いrepaymentやretributionといった類義語と比較すると、その性質が明確になります。repaymentは主に金銭的な返済や、義務としての返礼という事務的なニュアンスが強いのに対し、requitalは感情的な結びつきや道徳的な均衡を重視します。
また、retributionは神罰や法的な処罰など、正義に基づいた当然の報いという側面が強いですが、requitalはより個人的な仕返しや等価交換という感覚に近く、相手がしたことと同じレベルのことをやり返すというニュアンスが含まれます。
意味
借金を返済することや、受けた恩に報いること
The generous gift was a requital for the kindness she had shown him years ago.
その寛大な贈り物は、彼女が数年前に彼に示した親切への報いだった。
不正や被害に対して、仕返しをしたり復讐したりすること
The defeated army sought a bloody requital for the massacre of their comrades.
敗北した軍は、戦友たちの虐殺に対する血なまぐさい報復を求めた。