quite
quite は、文脈や話者の意図によって意味が大きく変動する非常に注意が必要な単語です。日本語ではかなりと完全にという、一見すると正反対のニュアンスを持つ二つの意味で使われます。
意味の使い分けとニュアンス
最も一般的な使われ方は、fairly や rather に近いある程度までやまあまあという意味です。この場合、期待していたレベルには届いていないものの、十分な量や程度があることを示します。例えば、quite good と言うと、最高ではないが、かなり良いという控えめな肯定になります。
一方で、completely や entirely と同様に完全にや全面的にという意味で使われることがあります。これは主に quite right(完全に正しい)や quite different(全く異なる)のように、極端な状態を表す形容詞や、否定文の中で使われる傾向があります。否定文の not quite は完全には〜ないという意味になり、目標にわずかに届かない状態を指します。
学習者が陥りやすい落とし穴
日本語話者が特に注意すべき点は、この単語が持つ曖昧さです。相手が quite を使った際、それがまあまあ(中程度)を指しているのか、完全に(最大程度)を指しているのかは、文脈や声のトーンで判断する必要があります。
中程度の例: The movie was quite good.(その映画はかなり良かったが、今まで見た中で最高というわけではなかった。)
完全な例: I am quite sure.(私は完全に確信している。)
不完全な例: It is not quite finished.(宿題がまだ完全には終わっていない。)
文法的な特徴quite は副詞として機能し、通常は形容詞や他の副詞の前に置かれます。また、quite a/an という形で名詞を修飾し、なかなかの なかなかの〜だという意味で使われることもあります(例:quite a surprise)。この場合、単なる量的な多さではなく、驚きや感銘などの感情的な強調が含まれます。
意味
ある程度まで。または、まあまあ
The movie was quite good, though not the best I've seen.
その映画はかなり良かったが、今まで見た中で最高というわけではなかった。
完全に。または、全面的に
I haven't quite finished my homework yet.
宿題がまだ完全には終わっていない。