err
errは、単に事実を間違えることよりも、判断や選択、行動において誤った道を選ぶというニュアンスが強い言葉です。日常会話よりも、書き言葉やフォーマルな文脈、あるいは道徳的・倫理的な文脈で使われる傾向があります。
特に、正解が一つではない状況で、どちらに転んでも間違いになり得る場面において、あえてどちらか一方の方向に誤るという文脈でよく用いられます。
類義語との使い分けmake a mistakeが最も一般的で、単純な計算ミスや書き間違いなど、あらゆる間違いを指すのに対し、errはより概念的な誤りや不手際を指します。また、failが期待された結果に届かないことを意味するのに対し、errは正しい基準や道徳から外れた行動をとることに重点が置かれます。make a mistakeは単純なミス(例:スペルミス)に用いられ、errは判断の誤りや道徳的な過ちに用いられます。
注意すべき表現と慣用句
この単語は、特に err on the side of... という定型表現で頻繁に使われます。これは(どちらに転んでもリスクがあるが)あえて〜の方に寄せて判断するという意味で、慎重さを強調する際に非常に便利な表現です。
この表現を注意深く誤ると直訳すると不自然になります。正しくは慎重すぎるくらいでちょうどいい(慎重な方向に判断を傾ける)と解釈してください。
例えば、天候が不安な時に念のため傘を持っていくという判断は、もし雨が降らなかった場合に傘を持ってきたことが間違い(無駄)になりますが、それでも慎重な方向へ誤る(err on the side of caution)方が安全であるという考え方に基づいています。
意味
判断や行動において間違いを犯す、または不正確であること
It is better to err on the side of caution than to be too risky.
リスクを取りすぎるよりも、慎重すぎる方向に間違える方が良い。