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dorsal root

後根
名詞
複数形: dorsal roots

dorsal root(後根)は、解剖学的に脊髄の背側(後方)に位置し、末梢から中枢へと感覚情報を伝える重要な経路です。この構造は、感覚神経が脊髄に入る唯一の入り口であり、触覚、痛み、温度などの感覚信号を脳へ届けるための不可欠な役割を担っています。

前根との機能的な違い

dorsal root(後根)と対になる ventral root(前根)の最大の違いは、情報の流れる方向です。後根が感覚的(求心性)であり、外部からの情報を脊髄へ運ぶのに対し、前根は運動的(遠心性)であり、脊髄から筋肉などの標的器官へ指令を運ぶ役割を持ちます。この方向性の違いにより、後根に損傷が生じると感覚喪失が起こり、前根に損傷が生じると麻痺が起こるという明確な症状の差が現れます。

臨床的な重要性と神経節

後根の最大の特徴の一つは、dorsal root ganglion(後根神経節)と呼ばれる膨らみを持っていることです。ここには感覚ニューロンの細胞体が集まっており、信号の増幅や調整が行われています。臨床的には、この部位に炎症が起きると激しい神経痛(帯状疱疹後神経痛など)の原因となるため、医学的な診断において非常に重要な注目点となります。

意味

名詞後根

末梢から脊髄へ感覚情報を運ぶ脊髄神経の後方の根であること

The dorsal root contains the sensory axons that enter the posterior horn of the spinal gray matter.

後根には、脊髄灰白質の後角に入る感覚軸索が含まれている。

関連語

Last Updated: May 2026Report an Error