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NMDA receptor

NMDA受容体
名詞
複数形: nmda receptors

NMDA受容体は、脳内の興奮性神経伝達物質であるグルタミン酸に反応する受容体の一種です。最大の特徴は、単にグルタミン酸が結合するだけでなく、共作動薬であるグリシンが同時に結合し、さらに細胞膜の電位変化によってマグネシウムイオンによる遮断が解除される必要があるという点にあります。この複雑な作動メカニズムにより、特定の条件下でのみカルシウムイオンを細胞内に流入させることができ、神経細胞間の接続強度を変化させる役割を担っています。

学習と記憶における役割

この受容体は、脳の可塑性、特に長期増強(LTP)という現象において中心的な役割を果たします。繰り返し刺激を受けることでシナプスの伝達効率が高まるこの仕組みは、私たちが新しい情報を学習し、記憶として定着させるための生物学的な基盤となっています。そのため、NMDA受容体の機能不全は、認知機能の低下や記憶障害に直結すると考えられています。

病理的側面と興奮毒性

一方で、この受容体が過剰に活性化すると、細胞内にカルシウムイオンが過剰に流入し、神経細胞にダメージを与える興奮毒性が引き起こされます。これは脳梗塞や脳外傷などの急性疾患時に見られる現象であり、治療のターゲットとしてNMDA受容体の活性を抑制する薬剤の研究が進められています。このように、適切なレベルでの活性化は記憶に不可欠ですが、過剰な活性化は神経細胞死を招くという二面性を持っています。

意味

名詞NMDA受容体

脳内にあるイオンチャネル型グルタミン酸受容体であり、神経伝達物質であるグルタミン酸と共作動薬であるグリシンの両方が結合し、マグネシウムによる遮断が解除されることで、カルシウムイオンとナトリウムイオンの流入を可能にするもの

The NMDA receptor plays a critical role in synaptic plasticity and memory formation.

NMDA受容体は、シナプス可塑性と記憶形成において重要な役割を果たす。

関連語

Last Updated: May 2026Report an Error