hippocampus
hippocampusは、解剖学的な文脈で用いられる専門用語です。一般的に人間を含む哺乳類の脳にある記憶を司る部位を指しますが、生物学的な広義の意味では、一部の魚類などの嗅球にある特定の構造を指す場合もあります。どちらの場合も、その形状が海馬という魚に似ていることからこの名称が付けられました。
医学的文脈と生物学的文脈の使い分け
日常会話や医学的な議論においてhippocampusと言えば、ほとんどの場合、大脳辺縁系にある記憶形成や空間認識に関わる部位を指します。一方で、比較解剖学や魚類の研究においては、嗅覚に関連する脳の部位を指すことがあります。文脈によって、それが記憶に関するものか、嗅覚に関するものかを判断する必要があります。
日本語における表現の注意点
日本語ではどちらの意味であっても海馬という同一の訳語が使われます。そのため、翻訳や解説を行う際は、単に海馬とするのではなく、必要に応じて脳の海馬や嗅球の海馬のように補足することで、混同を避けるのが適切です。また、この単語は極めて専門的な用語であるため、カジュアルな会話で使われることは少なく、学術論文や医療診断書などのフォーマルな文書で主に使用されます。
意味
大脳辺縁系の一部である脳の湾曲した領域で、主に新しい記憶の形成や空間ナビゲーションに関連している部位
The hippocampus is critical for converting short-term memories into long-term ones.
海馬は、短期記憶を長期記憶に変換するために不可欠な役割を果たす。
一部の下等脊椎動物、特に一部の魚類の嗅球にある、魚のような形をした脳の一部
The researcher examined the hippocampus of the specimen to study its olfactory capabilities.
研究者は、嗅覚能力を調べるために標本の海馬を検査した。