hagiographic
hagiographicは、もともと聖人の生涯を記した伝記(聖人伝)を指す言葉でしたが、現代では比喩的に、特定の人物を過剰に称賛したり、欠点を意図的に排除して理想的に描いたりすることを批判的に表現する際に使われます。単に称賛しているのではなく、客観性を欠いた美化しすぎた記述であるという否定的なニュアンスが含まれることが多いのが特徴です。
客観性と美化の境界線
この言葉は、biographical(伝記的な)という言葉と対比させて使われることがあります。biographicalが事実に基づいた客観的な記録を目指すのに対し、hagiographicは対象者を聖人のように扱い、非現実的なまでに完璧な人物として描き出す様子を指します。例えば、企業の創業者や政治家の功績だけを強調し、失敗や不祥事を完全に無視した伝記は、hagiographicであると評されます。
類義語との使い分け
idealized: 理想化された状態を指す一般的な言葉ですが、hagiographicは特に伝記や記述という形式において、宗教的な崇拝に近いレベルで美化されているという強いニュアンスを持ちます。
laudatory: 単に称賛するという意味であり、必ずしも事実を歪めているとは限りません。一方でhagiographicは、称賛の度合いが過剰であり、不自然に欠点が消し去られているという批判的な視点が含まれます。
意味
欠点を無視して、人物を理想化したり過度に称賛したりして描く様子
The biography was criticized for being too hagiographic, treating the politician as a flawless saint.
その伝記は、政治家を欠点のない聖人のように扱っており、あまりに美化しすぎていると批判された。
聖人の生涯に関する記述に関連する様子
The monastery library contains several hagiographic texts from the early medieval period.
その修道院の図書館には、中世初期の聖人伝の文献が数冊収蔵されている。