compression ratio
compression ratioは、物理的な機械工学の分野と、デジタルデータの情報工学の分野で全く異なる意味を持つ専門用語です。文脈によって圧縮比とするか圧縮率とするかが決まるため、注意が必要です。
機械工学における圧縮比
内燃機関などのエンジンにおいて、シリンダー内の容積がどれだけ圧縮されるかを示す指標です。具体的には、ピストンが最下点にあるときの容積と、最上点にあるときの容積の比率を指します。この値が高いほど一般的に熱効率が向上しますが、高すぎると異常燃焼(ノッキング)の原因となるため、エンジンの設計において非常に重要な数値となります。
データ圧縮における圧縮率
コンピューターの世界では、元のデータサイズをどれだけ小さくできたかという効率性を指します。例えば、元のファイルが100MBで圧縮後が25MBになった場合、4対1のcompression ratioであると言います。ここでは、単にサイズを減らすことだけでなく、元のデータをどれだけ忠実に復元できるかという圧縮方式(可逆か非可逆か)とセットで議論されることが多い概念です。
意味
ピストンが行程の下端にあるときのシリンダー容積と、上端にあるときの容積との比
The engine has a high compression ratio to increase thermal efficiency.
熱効率を高めるため、そのエンジンは高い圧縮比を持っている。
圧縮されていないデータファイルのサイズと、圧縮後のファイルサイズの比率
The software achieves a compression ratio of 4:1 for high-resolution images.
そのソフトウェアは、高解像度の画像に対して4対1の圧縮率を実現している。