tort
tortは、法的な文脈で使われる専門用語であり、他者に損害を与えた場合に発生する民事上の責任を指します。日本語では一般的に不法行為と訳されます。これは、犯罪(crime)のような刑事上の責任ではなく、被害者が被った損失を金銭的に補填させることを目的とした民事上の責任である点が重要です。
概念的な使い分けと注意点
日本語で不法と言うと、法律に違反しているという強いニュアンスを感じますが、英語のtortは必ずしも意図的な悪意や法律への明確な違反を必要としません。例えば、過失(negligence)による事故など、不注意によって他者に損害を与えた場合もtortに含まれます。
また、契約違反(breach of contract)との違いに注意してください。契約違反は、あらかじめ合意した契約内容に基づいた責任追及ですが、tortは契約関係がない相手に対しても、社会一般的に求められる注意義務を怠ったことで損害を与えた場合に適用されます。
不法行為の例: a tort claim(不法行為に基づく請求)
過失による不法行為: negligent tort(過失による不法行為)
学習上の落とし穴
この単語は日常会話で使われることはほとんどなく、法律文書やニュース、法廷ドラマなどで登場します。また、カタカナ語としての定着はないため、文脈から民事上の損害賠償責任に関する話であると判断することが大切です。もし日常的な文脈で不法なと言いたい場合は、illegalやunlawfulを使うのが適切であり、tortはあくまで法的な概念としての不法行為を指す名詞として使用されます。
Countable when referring to a specific legal cause of action or a particular instance of a civil wrong.
意味
請求者に損失や損害を与え、その行為を行った者に法的責任が生じる民事上の不法行為
The company was sued for a tort after the chemical leak contaminated the local water supply.
化学物質の漏洩により地域の水源が汚染されたため、その会社は不法行為で訴えられた。