obtuse
意味の使い分けとニュアンスobtuse は、物理的な形状(角度)と、人の精神的な状態(理解力)という二つの異なる文脈で使用されます。物理的な意味では、数学的な定義に基づき、直角よりも大きく平角よりも小さい角度を指します。
比喩的な意味では、単に頭が悪いということではなく、周囲の状況や他人の意図を理解しようとする意欲が欠けていたり、あえて気づかないふりをしていたりする鈍さを強調します。そのため、単なる知能の低さよりも、鈍感さや、理解するまでの時間の遅さ、あるいは意図的な鈍化というニュアンスが含まれます。
類義語との違いslow や stupid と似ていますが、obtuse は特に明白なことに気づかないという点に焦点が当たります。例えば、誰が見ても明らかなヒントや皮肉に気づかない人を obtuse と表現します。slow は理解に時間がかかるが、努力して理解しようとする様子を含むことが多いです。一方で stupid は知能そのものが低いことを指す、より直接的で攻撃的な表現です。これらに対し obtuse は状況判断力が鈍い、あるいは意図的に理解を拒んでいるような、もどかしい鈍さを指します。
注意すべき誤用と表現
日本語で鈍いと言う場合、感覚が鈍い(numb)ことや、動作が緩慢なことを指す場合がありますが、obtuse はあくまで理解力や知能の鈍さに限定して使用します。身体的な感覚の鈍さに obtuse を使うことはできません。
❌ 身体的な感覚が鈍い: My fingers are obtuse.(誤り)
✅ 理解力が鈍い: He is being obtuse.(彼は(わざと)鈍いふりをしている)
文法的には、形容詞として名詞を修飾するほか、be 動詞と共に用いられます。特に being obtuse という形になると、(本来はそうではないはずなのに)今はわざと鈍い振る舞いをしているという一時的な状態や態度を指すことが多くなります。
意味
知能や理解力が鋭くない、または理解するのが遅い様子
He was being intentionally obtuse during the argument.
彼は議論の間、意図的に鈍いふりをしていた。
90度より大きく180度より小さい角度である状態
The triangle has one obtuse angle.
その三角形には鈍角が一つある。