hadith
ハディース
名詞
複数形: hadiths
hadithは、イスラム教において預言者ムハンマドの言行録を指す専門用語です。これは単なる歴史的な記録ではなく、クルアーンに次ぐ重要な宗教的権威を持っており、ムスリムの日常生活や法的な判断の基準となる指針として機能します。
真正性の検証と分類hadithの最大の特徴は、その伝承経路(イスナード)の信頼性を厳格に検証する学問体系が存在することです。すべての報告が等しく信頼されるわけではなく、伝達者の誠実さや記憶力に基づいて、以下のように分類されます。
sahih(真正な):最も信頼性が高いとされるもの
daif(弱い):伝承経路に不備があり、信頼性が低いもの
このように、単に伝承として扱うのではなく、その根拠となる証拠の強さを精査することがイスラム法学において極めて重要です。
概念的な混同への注意
日本語で伝承や伝統と訳されることがありますが、一般的な文化的な tradition とは意味合いが異なります。hadithは特定の宗教的権威に基づいた法的な根拠としての性格が強く、個人の思い出や地域の風習とは明確に区別されます。また、神の言葉とされるクルアーン(Quran)とは、その出所が神による啓示か預言者の言行かという点で根本的に異なります。
意味
名詞ハディース
預言者ムハンマドの言葉、行動、または黙認に関する報告であり、イスラム法と指針の主要な情報源となるもの
The scholar spent years analyzing the authenticity of the hadith.
その学者は、ハディースの真正性を分析することに数年を費やした。