capsid
カプシド
名詞
複数形: capsids
capsidは、ウイルス学における専門用語であり、ウイルスの核酸(DNAまたはRNA)を保護し、宿主細胞への感染を助けるタンパク質の外殻を指します。この構造は、単なる容器ではなく、ウイルスの形態や宿主への特異性を決定する重要な役割を担っています。
構造的な特徴と機能
カプシドは、capsomereと呼ばれる小さなタンパク質単位が規則的に組み合わさって構成されています。その形状は、正二十面体のような対称的な構造を持つものから、円筒形のようならせん構造を持つものまで多様です。主な機能は以下の通りです。
内部の遺伝物質を外部の酵素や物理的なダメージから保護すること
宿主細胞の受容体に結合し、遺伝物質を細胞内に注入すること
エンベロープとの違い
一部のウイルスは、カプシドの外側に脂質二重層からなるenvelope(エンベロープ)という膜を持っています。すべてのウイルスがエンベロープを持つわけではありません。エンベロープを持たないウイルスはnon-enveloped virus(非エンベロープウイルス)と呼ばれ、一般的に環境耐性が高く、アルコール消毒剤などに対して強い傾向があります。一方で、エンベロープを持つウイルスは、この脂質膜が破壊されることで感染力を失うため、消毒が比較的容易であるという特徴があります。
意味
名詞カプシド
ウイルスの遺伝物質を包み込んでいるタンパク質の殻
The capsid protects the viral genome from degradation by host enzymes.
カプシドは、宿主の酵素による分解からウイルスのゲノムを保護する。