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racemate

ラセミ体
名詞
複数形: racemates

racemateは、鏡像関係にある二つの対掌体(エナンチオマー)が等量ずつ混ざり合った状態の物質を指します。個々の分子は光学活性を持っていますが、混合物全体としては互いの効果が打ち消し合うため、偏光面を回転させない光学不活性な状態になります。化学合成において、特にキラルな触媒や試薬を用いない場合、通常はこのラセミ体として生成されます。

光学活性物質との違い

純粋な一つの対掌体のみからなる物質は光学活性体と呼ばれ、特定の方向に光を回転させますが、racemateは光学的に不活性である点が決定的に異なります。医薬品の開発においては、二つの対掌体のうち一方だけが薬効を持ち、もう一方が副作用を引き起こす場合があるため、racemateの状態から特定の対掌体のみを取り出す光学分割という工程が非常に重要になります。

用語の使い分け

racemic mixtureという表現も同様の意味で使われますが、racemateはより簡潔にその物質自体を指す名詞として用いられる傾向があります。どちらも日本語ではラセミ体またはラセミ混合物と訳されますが、文脈に応じて使い分けられます。

意味

名詞ラセミ体

キラル分子の二つの対掌体が等モル量で混合し、光学的に不活性となった物質のこと

The chemist synthesized a racemate that showed no rotation of polarized light.

化学者は、偏光の回転を示さないラセミ体を合成した。

関連語

Last Updated: July 6, 2026Report an Error