forgery
forgeryは、単に偽物であることを指すのではなく、誰かを欺くという明確な意図を持って、文書や署名、美術品などを意図的に偽造する行為、またはその結果として作られた物を指します。法的な文脈で使われることが多く、犯罪としての偽造罪という強い意味合いを含んでいます。
類義語との使い分けfakeやcounterfeitといった言葉と混同されやすいですが、ニュアンスが異なります。
fake: 最も一般的で幅広い意味を持つ言葉です。本物ではないこと全般を指し、必ずしも法的な犯罪や悪意を伴うとは限りません。例えば、練習用の偽の(fake)データなどは、誰かを騙す目的ではないためfakeが適切です。
counterfeit: 主に通貨やブランド品など、価値のあるものを大量に複製して本物に見せかける場合に用いられます。counterfeit money(偽札)のように、経済的な利益を目的とした複製に重点が置かれます。
forgery: 署名や遺言書、絵画などの一点物や固有の文書を偽造する場合に特化して使われます。特に、誰かの名前を勝手に書く(署名偽造)といった行為は、counterfeitではなくforgeryと表現します。
注意すべき表現と用法
日本語では偽造という言葉で一括りにされますが、英語では対象によって使い分ける必要があります。
❌ counterfeit signature(不自然な表現)
✅ forged signature(正しい表現:署名の偽造)
また、動詞形であるforgeは、(金属を)鍛造するという意味と(文書を)偽造するという全く異なる意味を持ちます。文脈に応じて判断してください。
文法面では、行為としての偽造罪を指す場合も、成果物としての偽造品を指す場合も同じforgeryという名詞が使われます。文脈によってどちらの意味であるかを区別してください。
意味
欺く意図を持って、文書、署名、または美術品を虚偽に作成または改ざんする犯罪
The expert witness testified that the signature on the will was a clumsy forgery.
専門家の証人は、遺言書の署名が稚拙な偽造であると証言した。
本物に見えるように作られた偽の文書、物体、または美術作品
The museum discovered that the painting was actually a sophisticated forgery from the nineteenth century.
美術館は、その絵画が実際には十九世紀の精巧な偽造品であったことを突き止めた。